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脚のスネ・外側の痛み、どこが原因か?

ランニング後、右脚のスネ脇に痛みが!

ランニングが趣味の40代後半男性Oさん、久しぶりのランニングの後から、左脚のスネの脇辺りに痛み、しびれが出てきたとのこと。ランニングする人だけでなく、脚(下肢)に症状を訴える患者さんは少なくありません。彼は1年半ほど前に同じ症状で初めて当センターへ来院しました。つまり、再発です。定期的にメンテナンスが必要ですよと伝えていたはずでしたが、治ってしまうと来なくなっていた方です。調子は良かったのか、1年半以上、定期的なメンテナンスをせず放置しておいた。そして、また急に同じような症状が発症してしまったようです。

Oさんのカラダの状態を観察しますと、次のようなことが分かりました。

1⃣ うつ伏せになり脚の長さをチェック、、、左脚が極端に短い。右の骨盤(腸骨)が下がっている。

2⃣ 仙骨1~2番から仙腸関節がガチガチに硬く可動域が極端に少ない。

3⃣ 腰椎3、4番、5番、仙骨間それぞれの間が狭くなって、それぞれの関節に動きがない。腰椎や腰仙関節のズレが起きており、神経圧迫が考えられる。 
➡ 坐骨神経への影響が出てる可能性大

4⃣ その証拠に、腰椎3,4、5番、仙骨から出る神経が支配する筋力が極端に弱い。腰椎4番~5番間の神経の流れが悪いと、足首を曲げる(背屈する)筋力が弱い。この神経は腰椎3~4番の椎間板の影響を受けやすいので、ここが狭いと足首に力が入りにくい。腰椎5番~仙骨間(腰仙関節間)の神経の流れが悪いと、足首を伸ばす(底屈する)筋力が弱い。この神経は腰椎4~5番の椎間板の影響を受けやすいので、ここが狭いと足首を伸ばす動作(底屈)に力が入りにくい。さらに、足の指(母指やほかの指全体)に、握るとは逆の力(伸ばす方に)を入れてもらうと、力が抜けてしまう状態でした。また、膝を曲げる力(ハムストリング筋)も極端に弱い状態でした。これらは仙骨1番から出ている神経で、腰椎5番~仙骨間の椎間板の影響を受けやすく、神経の流れが悪いとそれぞれの筋力の低下につながります。

これらの動きの悪くなった背骨のや骨盤の関節を矯正(アジャストメント)することによって関節に動きが出てくると、瞬時に神経が流れ、筋力が正常に戻ります。通常、筋肉アップを目指し筋トレすると筋力は徐々に上がっていきます。これは筋肉がトレーニングによって筋肥大したからです。関節の矯正によって神経の流れが良くなることで筋力もアップします。正確に言いますと、筋力がアップしたのではなく、神経が正常に流れたことで、本来の筋力に戻ったという表現が正しいことになります。

再発となりますと、経験上、治るスピードが初めての時より遅くなるのが大半です。一回一回矯正した後、歩行してもらったり、腰の動きを観察したり、体の状態を診ながら調整を行っていきました。

施術法とその経過

初診時(1回目)の施術

来院5日ほど前にギックリ腰のような痛みがでた。腰が伸びない、腰を反ることが出来ない、歩行時に右スネの脇から足首まで痛みが出る。1年半ほど前にでた症状に近い状態になってしまったと、急遽来院されました。「Oさんの腰の状態だと、治った後も定期的なメンテナンスが必要ですよ」とお伝えはしていたのですが、、、痛みがなく調子よかったからか、定期的なメンテナンスには来られませんでした。

腰椎から仙骨にかけての部位がガチガチに硬くなっており、そこに触れることで、脚への痛みやしびれが増すという状態でした。特に、腰椎5番~仙骨1番の部分の硬直が激しく、筋肉、関節共に全く動きがない状態でした。

両仙腸関節から矯正(アジャストメント)を行いました。左の腸骨は下がり(後下方変位)、右の腸骨は上がった(上前方変位)状態で骨盤のズレ(サブラクセーション)が大きく影響し、足の長さも極端に右脚が短くなっていました。それに伴い腰椎5番、4番、3番と引っ張られ、腰椎もガチガチに硬くなっており、特に腰椎4番~5番~仙骨間は極端に狭く、強い神経圧迫があるだろうと推測できる状態でした。背骨のズレ(サブラクセーション)や神経圧迫についての詳細な説明は、こちらの映像が分かりやすいと思います。↓

5日ほど前に症状が出ていますが、もっと前に状態は悪化していたことがうかがえます。こうなると施術後すぐに良くなることは難しいと説明し、連続で3~4回来ていただくことをお伝えしました。

1回目の施術後、痛みは軽減しましたが、歩くと痛みがでること自体は残っておりました。また次の日に来院するようお伝えし、腰を捻ったり、前かがみで物を取ったり、長時間座ることをせず定期的に立ち上がることをアドバイスしました。

2回目の施術(翌日)

昨日よりは痛みは軽減している、、、が、やっぱり痛い。左脚スネ脇と足首周辺に痛みがある。昨日の体の状態と比べると、腰椎、骨盤の動きは若干は良いがやっぱり硬い。。。一番硬い腰椎5番~仙骨1番の関節(腰仙関節)と、両仙腸関節周辺に重点を置き、矯正(アジャストメント)を行いました。同時に靭帯が緩まるよう、調整を行いました。この仙骨や腸骨の動きをつけていきながら、靭帯を緩める施術法については、こちらの映像を観てください。↓(骨盤の調整は、開始55秒~1分35秒付近をご覧ください)

腰の痛みはなく、施術後も軽減はしているが、どうも左脚スネ脇に痛みが残っているようでした。翌日も来ていただくようお伝えし、まずは治療に専念することをお伝えしました。

3回目の施術(翌日)

だいぶ痛みは軽減している。歩くのもだいぶ痛みが減った、、、が、やっぱり痛みは出ている、、、とのこと。痛みがあるかないかで判断する方でしたので、軽減していても、痛みに集中してしまうタイプの方なのでしょう、痛みが気になると、どうしてもそれが気になってしまう。。。
2回目よりはだいぶ仙腸関節や腰椎の動きも出てきている。周辺の筋肉も緩んできており、2回目の施術前より状態は改善しておりました。ただ、どうも就寝時に痛みがでてしまうのか、夜中に起きてしまうとのこと。これは背骨を横にして重力の影響を少なくした状態でいても、神経の圧迫が取り除かれていない証拠でもあります。また、寝ているときに、椎間板への血流や水分補給をするため、朝起きたときに腰が楽になっているのが通常ですが、そうはなっていないということは、まだ背骨のズレ(サブラクセーション)が残っている証拠でもあります。

3回目は最も椎間板の狭い腰椎4~5番、5番~仙骨間の関節の調整に集中し施術を行いました。施術後、筋力アップも以前の施術後の状態よりかなり大きく変化し、だいぶ改善の兆候が観られました。ここで治療期間を空けてしまうとせっかくの回復ラインに乗る前に戻ってしまわないよう、それほど空けずに来院頂くことをお伝えしました。

4回目の施術(3日後)

だいぶ痛みは減っている、、、うっすら痛みが出る程度かな。。。痛む部位は同じ。やっと回復過程のラインに乗ったようでした。痛みは出るが、その痛みがだいぶ軽減している。腰椎、骨盤の状態を診ると、可動性がかなり大きくなり、正常に近い状態でした。この状態が続けば、神経がどんどん流れ、血流を促す指令がどんどん伝わり、血流が良くなればすぐ回復すると判断できるところまできました。今回の治療は1年半前の症状の時と比べると、倍以上施術回数が多くなっている。再発の多くは前回より悪化するが大半ですので、注意しておきたい。

当センターでは、血流の改善には神経の流れと、血液の質を決める、いわゆる「血液がキレイ」かどうかが重要であると考えております。血流改善のサポートをするハーブティー(ジェイソンウィンターズティー)を取扱っており、回復の遅い方には、体の内側から改善していきましょうと提案をしたします。もちろん、強制は一切しません。ただ、回復は非常に早くなり、毎日の習慣に取り入れることで、その後の経過も良いのは長年の経験で分かっています。また、ジェイソンウィンターズティーは科学的な研究も進んでおり、基礎研究の段階ではありますが、効果も実証されております。(書籍「ミトコンドリア活性で健康長寿」参照)


(右が
ジェイソンウィンターズティー


(書籍「ミトコンドリア活性で健康長寿」参照)            

5回目の施術(4日後)

もうほとんど良くなった!夜もぐっすり眠れるようになり、朝も快適に起きられる!やっとここまで回復した。夜眠れるようになったことで、回復も早くなったと推測します。治療過程において睡眠は回復速度に大きく関与する要因のひとつです。不眠の方の体は、そもそも治すための体の準備が出来ていないため治りにくい。不眠を治さないと、ほかの症状も治りにくい。Oさんも安心したのか、次回は3週間後くらいで大丈夫ですとのこと。本当は、1週間~2週間以内の方がベストなのですが、、、

当センターでは、ベストはお伝えはしますが、強制はしません。仕事や家庭の用事もあるでしょう。本人自身が自分の体をことをもっと知れば、いつ施術したらいいのか、どのくらいの間隔を空けて定期的なメンテナンスすれば良いのか、自分で分かるようになれば一番良いのです。

最後に

今回のOさんは、日常的にジョギングをしている、一見、健康的な方です。しかし、腰には小さな爆弾のボタンを持っています。このボタンを押すのも本人だし、一生押すことのないよう、メンテナンスしていくのも本人です。運動している多くの方は安心しがちですが、正しい姿勢、しっかりと動く背骨、ちゃんと使える筋肉の状態で、運動できているかは別です。当センターでは、姿勢を科学的にとらえ、背骨や骨盤などの歪みを調整していくことを得意とした健康支援センターです。当センターの姿勢分析はこちらの映像をご覧ください。↓

当センターでは定期的なメンテナンスを強制することは一切しません。しかし、その必要性はお伝えします。なぜなら、人間の体は基本取り換えができないからです。傷めてしまった体のメンテナンスは健康で居続けるためには必須だと考えております。再発をすると同じ治療を前回より多くする可能性があり、結果的には定期的にメンテナンスすることが節約になるからです。

オプティマルヘルスセンターは只今(2023年9月現在)、だいぶ空きが出てきました。時間帯によっては数日後でも予約枠が空いております。オプティマルヘルスセンターは基本紹介制の施術院ですが、どうしても近隣に治療院がない、どこ行っても良くならないという方は、下記の予約専用LINE(友だち追加)を登録し、その旨お伝えください。誠心誠意、対応させていただきます。

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