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くしゃみでお尻(尾てい骨・尾骨)が痛むなんて、、、原因は?

意外に知られていない尾てい骨の役割とは?

2022年11月に「くしゃみでも尾てい骨が痛む・・・何が原因か?」というコラムを書きました。なかなかマニアックな症例なのに、以外に読まれていることに驚きです。そこで、もう少し尾てい骨の痛みについて、掘り下げていきたいと思います。

お尻の一番下にある骨、尾骨(尾てい骨)、硬いイスに座るときに痛んだり、しりもちを着くと超痛かったり、一見邪魔なようで骨ですが、ちゃんと役割を持っています。

尾骨(尾てい骨)は、生物学的には、もちろん人間の骨盤の一部を構成する骨であり、次のような役割を持っています。

1⃣ 筋肉の付着点
尾骨は多くの筋肉の付着点として機能し、仙腸関節や骨盤底筋群などの筋肉の働きを支えます。これらの筋肉は、姿勢の維持や体幹の安定性を保つのに重要な役割を果たしています。

2⃣ 人間の進化的な遺物
尾骨は人間の進化の過程で尾を持っていた祖先の遺物とされています。現代の人間では尾を持たないため、機能的な意味は薄れていますが、それでもいくつかの筋肉の支持と安定性を提供しています。例えば、手首に表れるこの筋は「長掌筋(ちょうしょうきん)」と呼ばれ、人体に残された進化の名残の1つです。

参考)
https://gigazine.net/news/20181012-proof-of-evolution/より抜粋しました

3⃣ 座る際の安定性
座っているときや立っているときに、尾骨は座骨と共に体重を分散し、骨盤の安定性を確保します。特に、座るときに体重が尾骨にかかることで、座骨との間にクッションのような役割を果たしています。

4⃣ 神経終末の位置
尾骨周辺には神経終末が集まっています。これらの神経は、尾骨周辺の感覚を司る役割を果たしており、特に尾骨に加わる圧力や刺激に対する感覚を提供します。

尾骨は、現代の人間ではあまり重要性が認識されない部位ですが、骨盤の安定性や一部の筋肉の機能をサポートする重要な役割を果たしています。しかし、この尾てい骨(尾骨)が時として痛むことがあります。

 

なぜ、尾てい骨が痛むのか?

尾骨がくしゃみで痛む理由は、次の通りです。

1⃣ 筋肉の緊張
くしゃみの際に、周囲の筋肉が急激に緊張し、尾骨周辺の筋肉が緊張することがあります。特に、仙腸関節周辺の筋肉が影響を受けやすいです。

2⃣ 仙腸関節の不安定性
仙腸関節が不安定な場合、くしゃみの力が関節に加わることで尾骨に負担がかかり、痛みが生じることがあります。この不安定性は、姿勢の問題や運動不足などが原因となることがあります。

3⃣ 尾骨の捻挫や損傷
過去の外傷や姿勢の問題によって尾骨に捻挫や損傷がある場合、くしゃみの力がそれらの部位に加わることで痛みが生じることがあります。捻挫や損傷が治癒していない場合は、くしゃみによって痛みが再発する可能性があります。すべって転倒して尻もちをついてしまう、階段から足を踏み外しお尻から転げ落ちる、、、など患者様のケガでは多い症例です。

4⃣ 神経圧迫
くしゃみの際に、周囲の筋肉や組織が急激に動くことで、尾骨周辺の神経に圧迫が生じることがあります。これによって痛みが引き起こされる場合があります。

5⃣ 慢性的な炎症
長期間にわたって仙腸関節や尾骨周辺の組織に炎症が続いている場合、くしゃみの際にその痛みが悪化することがあります。炎症を引き起こす原因としては、運動不足や姿勢の問題、疾患などが挙げられます。

6⃣ 姿勢の影響
不良な姿勢を続けることで、仙腸関節や尾骨周辺の筋肉や組織に過度の負担がかかり、くしゃみの際に痛みが生じる可能性があります。正しい姿勢を維持することで、このような痛みを軽減することができます。

座り姿勢で、骨盤、特に仙骨の角度が大きく異なるため、尾てい骨(尾骨)部に負担がかかる「仙骨座り」や「浅座り」で痛みが強くなります。

 

7⃣ 関節の亜脱臼
仙腸関節が正しく位置していない状態(亜脱臼)の場合、くしゃみの際に関節に加わる力が不均衡となり、尾骨に痛みを引き起こすことがあります。これが仙腸関節のズレです。骨盤の歪みは、この仙腸関節のズレが主原因であるため、必ずこの仙腸関節のズレを正しい位置に戻す必要があります。正しい位置に戻すことで、座り方が正常になり、尾てい骨(尾骨)が当たらないケースが多々あります。

8⃣ 骨粗鬆症
骨密度の低下や骨の弱化が進んでいる場合、尾骨周辺の骨が脆弱になり、くしゃみの際に微小な骨折や痛みが生じる可能性があります。

9⃣ 筋肉の不均衡
– 周囲の筋肉のバランスが崩れている場合、くしゃみの際に特定の筋肉が過度に負担され、尾骨に痛みを引き起こすことがあります。特に、仙腸関節周辺の筋肉の不均衡が関与することがあります。

 

最後に

このように尾てい骨(尾骨)には役割があり、痛むにはその原因があります。生活様式が大きく変わり、尾骨の役割が少なくなってきた現代の生活様式が、今の人間の構造には合わなくなってきたとも言えます。人間の進化の速度と、環境の変化の速度には大きな開きがあり、人間のカラダの進化は、数千年~数万年単位でしか変わらないと言われています。脂肪を蓄積してしまう能力は、現代のいつでも食べ物が手に入るこの飽食の時代には合っていないのと同様、それでも脂肪を蓄積してしまうのは、環境の進歩に体の進化が追い付いていないかもしれません。

尾てい骨(尾骨)の痛みに対し、当センターはカイロプラクティック施術を施します。背骨や骨盤を整え、骨を正常な位置に戻すことで、痛みが緩解します。カイロプラクティックの詳しい説明はこちらの映像をご覧ください。(4分で分かる映像です)

オプティマルヘルスセンターでは、マニアックな症例でも、その原因を探り患者様の悩みを解決するお手伝いをしております。なかなか良くならないマニアックな症例でも一筋の光がさすかもしれません(^^ 
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