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風呂場でギックリ腰、、、腰が伸びない原因とは?

お風呂場でギックリ腰、、、曲がった腰、どうしよう、、、

運送業の仕事をしてる50代女性、Kさん。半年以上ぶりに急遽来院。お風呂場で体を洗い終わって湯船に入ろうと立ち上がろうとしたとたん「ギクッ」。あれ、動けない、、、腰が伸びない、、、湯船に入ろうとしても脚が上がらない、、、このまま中腰の状態でどうすれば!そんな状況に襲われた昨晩。翌朝電話が来て、「腰ヤバいです、、、やっちゃったかも」。定期的にメンテナンスで1~2ヶ月に1度、調整にいらしていたKさん、通院をかなりサボっており半年以上空いてのギックリ腰。実はこんなこと結構あります。定期的にメンテナンスで歪みを整えていると、ギックリ腰のようにはならない。しかし。メンテナンスを怠ると、歪みがひどくなり、背骨や骨盤のズレやひどくなり、腰の疲労だけでなく、全身の疲労にまで発展すると、ある日突然腰を「ギクッ」とやってしまう。

また、Kさんの場合、右腕、肩~肘にかけてシビレが出ていた。
このシビレはどこからなのか? 一般的には首(頸椎)からの可能性がありますが、検査では首に異常はないと判断。おそらく、胸椎~腕の脇、この付近が原因ではないかと推測しました。胸椎T1~6番間のズレもあり、この影響で、右の脇、腋窩神経や血管の圧迫があるのでは?と考えました。
ギックリの前に右腕から肘にかけてのシビレがひどくなってきたとのこと。腰の疲労、腰部の筋肉の緊張がひどくなり、背中全体、広背筋などの緊張へと発展し、脇の下の筋肉(大円筋や小円筋、上腕三頭筋長頭など)を強く引っ張って、それらの筋肉が緊張し、腋窩神経や血管を圧迫しているのでは?と考えました。

背骨や骨盤のズレ(サブラクセーション)は、2週間以上放置すると悪化していくと言われており、痛みや症状として出ていなくても、体の中では悪化が進行しているケースがあります。詳しい背骨や骨盤のズレをこちらの映像ご視聴ください。↓

 

Kさんのカラダの状態を観察しますと、次のようなことが分かりました。

1⃣ うつ伏せになり脚の長さをチェック、、、右脚が極端に短い。右の骨盤(腸骨)が下がっている

2⃣ 仙骨1~3番から仙腸関節がガチガチに硬く可動域が極端に少ない

3⃣ 腰椎4~5番間、L5~仙骨(腰仙関節)に動きがない 椎間板がかなり圧迫を受けている可能性あり(腰が伸びない、反れないのもこの部位が原因かも?)

4⃣ 腰椎5番が左にズレている このズレが一番大きい、今回のギックリ腰の黒幕か!?

5⃣ 息も大きく吸えない 息苦しさもある ➡ 上部胸椎T1~3のズレも大きい 呼吸器系へつながる神経の圧迫が要因

6⃣ 右脚が運びにくい 右股関節から太ももへ歩行すると違和感

7⃣ 歩行時に腰全体から臀部に痛みがでる

8⃣ 大腰筋や腸骨筋に触れると強烈な痛みやシコリのように硬くなっている

9⃣ 右肩の脇(大円筋・小円筋)の硬直が強く硬いシコリがある(右腕のシビレの原因の可能性大)

ギックリ腰のあと、特に多いのが「靴下が履けない」現象です。これは股関節から背骨や骨盤に付いている筋肉、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が青い〇印の付近で、強烈に硬くなってシコリのような筋肉になり、筋肉が伸縮しない、いわゆる縮んだり、緩んだりが出来ない状態にあるため、「靴下が履けない」ということになるのです。それとこの腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が伸びないと、腰も反れず、前かがみで腰が曲がった状態になるのです。

Kさんの場合も、見た目、姿勢的にも腰が伸びない、猫背になり両肩が前に出ている、全身こわばりのような状態でした。お仕事上、運送業はなかなか休みが取れず、つい定期的なメンテナンスを怠ってしまったことにより、起きてしまった悲劇。仕事を休むこともできないため、配送の途中で来院されました。容態を診ますとかなりキツそうだ。初日でどこまでできるか分かりませんでしたが、ここ数日治療回数を増やすこと、1~2日で治るのは難しいこと、ふとした動作には注意することなどを説明し治療にはいりました。

施術法とその経過

初日(1回目)の施術

骨盤のズレ、いわゆる仙腸関節をまず矯正。そのあと腰椎5番、4番、そして仙骨の矯正を行いました。とにかく硬く、筋肉や靭帯にも防御反応が出ており、がっちりと固まった状態でした。この時点でいったん起きてもらい、歩行することで、変化を観察しました。伸びない腰がだいぶ伸びたようだ。しかし、歩行時には腰全体~右股関節、右腿への痛みがでてしまう。再度、うつ伏せになってもらい、胸椎や肩甲骨の矯正を行いました。背中の筋肉、広背筋の緊張も強いため、背中全体を緩められるよう、肩甲骨も矯正しました。またいったん歩行してもらい容態を確認。だいぶ腰は伸ばせているようだ。さらに、股関節が動きにくいとのことなので、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)の調整を行い、痛みを軽減、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が伸縮できるように調整を行いました。すると歩行時も違和感はない。ただ歩行時に腰の仙骨部や腸骨陵の付近、いわゆる腰部の筋肉から脇の筋肉(腹斜筋)あたりに違和感というか痛みが出るようでした。やはり、この時点で脇腹(腹斜筋)含めた腰全体の筋肉が防御反応を示していると推測されます。

ギックリ腰を起こした状態とは、筋肉内にある筋紡錘がセンサー役として働き、筋肉の緊張や弛緩の指示を出してる。このセンサーが「今の腰では動かない方が良い!周りの筋肉を固めて、動かさないようにしよう!」という指令がでて、筋肉を硬直させることで、腰が動かないよう腰全体を守ろうとします。このような防御反応でているときは、マッサージしたり揉んだりすると、さらに症状は悪化します!だから、ギックリ腰の後にやってはいけない行為が「揉む、押す」です。このことを知らずに、行きつけの整体やマッサージに行って揉まれたり押されたりした後、立てなくなるという最悪な事態に襲われるのです。痛みは「揉んだり、押したり」では絶対に治らないのです。

アジャストメント(矯正)だけを行い、筋肉にはできるだけ負担がかからないように調整を行いました。また、ギックリ腰のような伸びない状態をできるだけ早く解決させたいので、当院で行っている伸びない腰を治すエクササイズを教えて、翌日午前中に来てもらうことにしました。そのエクササイズこちらです。↓

2回目の施術(翌日・午前)

昨日よりは痛みは軽減している、、、しかし腰は伸びにくい、、、腰が曲がったおばあちゃんの様な状態。伸ばそうとすると腰の下の方(腰椎4~5番、仙骨)に痛みとキツイ感がある。上記の映像の「腰のエクササイズ」は痛みがまだあり出来なかったとのこと。「痛みがつ用意場合は無理せず、中止して下さい」とお伝えしていましたので良い判断です。昨日施術するも、腰椎5番のズレは戻ってしまっている。この部位が一番ズレがきつい感じがしました。最大の要因は、腰椎5番の可能性がありました。2回目の施術のこの日は仕事を休んだようです。右腕のシビレ感は少し和らいでいる。たまに痺れている感じはするが昨日より症状は緩和されているとのこと。早く回復させたいため、午後2回目の施術を促しました。

3回目の施術(2回目施術の午後)

だいぶ状態は良い。4時間程度しか経っていないが、痛みは軽減し、腰も伸びるのが楽。ただ、腰の硬い感じや痛みはある。「腰のエクササイズ」は出来た!とのこと。これを頻繁に行っていただけたようで、施術後の効果も持続し、容態はかなり良い。それでも、腰椎5番、仙骨1~3番はまだ硬い。筋肉を緩める施術は最低限にして背骨と骨盤の矯正を行いました。ギックリ腰の後、筋肉を緩める施術は危険なケースもある。ギックリ腰がひどい場合、とくに筋肉繊維の断裂が起きているケースは、筋肉は緩めないほうが良い。筋肉の収縮が行われにくいため、緩めてしまうと、力が入らず痛みが強くなることがあるからだ。とにかく、ガチガチに硬い腰椎5番、仙骨1~3番の矯正をメインに調整を起こないました。右腕のシビレはたいぶ良く感じにくいところまで回復している。両太腿のつり感がある。これは歩行時に、股関節が動いてないため、膝を曲げて、脚が上がらず「ちょこちょこ」歩きをしているためです。これは、脚を後ろから前に振り上げるときに使われる大腰筋が働いていないためです。

この大腰筋に収縮ができるよう調整を行いました。調整後歩行してもらうと、だいぶ歩幅が大きくなり、ちょこちょこ歩きから大股歩きになり、歩行が楽になったとのこと。1か所施術をしては、すぐ歩いてもらうことを何度か繰り返し、歩行を確かめながら、施術を行いました。このように、歩行の姿勢や歩き方は、背骨・骨盤の関節が正常に可動しているか確認するのは一番分かりやすい基準なのです。もちろん、素人の方には歩行はみな同じにしか見えないと思いますが、関節の動きなどを目視でもああ
る程度は分かるものなのです。

腰が伸びないときにオススメなのが腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)のストレッチです。両太もも腿が伸びるようにストレッチすることで、股関節から背骨に付着している大腰筋までストレッチすることが出来ます。伸ばしたい大腰筋側(下の画像では左脚側)の膝を直角に立て床に付きます。反対側の膝(右脚側)を直角に曲げて姿勢を正します。伸ばしたい大腰筋側(右脚)を後ろに引き、足の甲は床に付けて、少しづづゆっくり右膝を曲げるようにして上体や骨盤を床に近づけていくと、右の股関節は縮まり、左の股関節は伸びます。この左脚が後ろに引き上げられるような動作で、股関節は伸び、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)も伸ばされます。ギックリ腰の後に靴下が履けない現象は、ここの股関節部が縮こまって固まってしまっているので、このストレッチを腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)を緩めることが重要です。痛みがひどい場合はこのストレッチが出来ないので、ある程度症状が楽になってきたときに、治りを早くするために行っていただくストレッチになります。


腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)のストレッチ

4回目の施術(翌日)

右腕のシビレはたまにあるが普段は気にならない程度まで軽減。腰の症状もだいぶ良い。仕事もできている。仕事終わりには疲れと、腰が伸びにくい感じはあるが、だいぶ状態は良い。下部腰椎(Ⅼ4、Ⅼ5番)と仙骨のガチガチに硬い感じもだいぶ落ち着いてきている感じでした。右脇の下の筋肉(大円筋や小円筋、上腕三頭筋長頭など)もだいぶ軟らかくなっており、深部の方はまだ硬いシコリが残っているがほとんど取れてきているようでした。ただ、そこの部分の筋肉を触れると痛みはあるようでした。また腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)のシコリをチェックすると、だいぶ取れてきており触っても強い痛みはなく、落ち着いてきているようでした。

施術自体は、筋肉を緩める施術は行わず、背骨と骨盤のズレのみを矯正(アジャストメント)のみにしました。慢性的な痛みの場合、筋肉を緩めるのは有効ですが、急性の痛みの場合、筋肉組織に損傷があったり、炎症があったりすると、緩めることで安定感がなくなるケースがあるためです。

5回目の施術(翌日)

右腕のシビレ、ほんとたま~に感じるかなのレベル。腰の状態もだいぶ良く、少し腰が伸びにくい感じがあるが痛みは感じない。痛みは感じないが腰が伸びない状態はあるとのこと。仕事しても疲れはあるが、痛みが強くなることはない。ただ、仕事終わった後は全身が硬くなる感じで、ぐったり感がある。腰椎や骨盤の状態を診ますと、動きはだいぶ良く正常に近い状態でした。症状は完全に取れておりませんが、血流や神経の流れは大幅に改善され、炎症期から回復期に向かっていると判断できるところまで回復していました。あとは、一週間ほど開けて、一週間の回復状態を観察すれば良い状態にまでになりました。

6回目の施術(一週間後)

右腕のシビレ、全くないわけでないが気にならない程度まで回復。腰も少しだけ硬い感じはあるが痛みはない。夜はその日の仕事の疲れで硬くなってる感じはあるが、翌朝には回復しているので、仕事はやりやすくなった。少し左腰に痛みが出るときがある程度。やっとここまで回復しました。筋肉の炎症や損傷がある場合もあるので、3~4週間の間は不安定でもあるので、無理せず2週間後程度にまだ調整しにいらしてくださいとお伝えしました。

運送や配送業など重い荷物の持ち運びを強いられる職業の方は、重い荷物を軽く持つ方法を実践すると腰への負担が減り、ふっとしたギックリ腰を減らせるはずです。重い荷物(ダンボール)を運ぶときは、その重い荷物(ダンボール)の下に、軽い小さいダンボールを重ねて、その下の小さいダンボールを持つと、重い荷物が軽くなるのです!重い荷物をお腹付近(おへそ辺り)でもつことで、重心はかなり前になることで、腰を反って腕の力や背筋をフル活用して持つことになります。軽いダンボールを下において、下の小さいダンボールを持つことで、重心の位置はお腹より上、みぞおちの付近になることで、腰を反ることは少なくなり、腕や背筋の力も最低限で済むようになります。カラダの構造、使い方を知ると、ケガ予防にも繋がります。このアドバイスをして、心がけていただくようお願いし、2週間程度空けてまた調整しにいらしてくださいとお伝えしました。無理をしなければ、悪くなることはないでしょう。

オプティマルヘルスセンターは只今(2023年10月現在)、11月より予約枠に空きが出てきました。時間帯によっては数日後でも予約枠が空いております。オプティマルヘルスセンターは基本紹介制の施術院ですが、どうしても近隣に治療院がない、どこ行っても良くならないという方は、下記の予約専用LINE(友だち追加)を登録し、その旨お伝えください。誠心誠意、対応させていただきます。

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