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草むしり後の、、、ぎっくり腰・・・どうする?

草むしりの後の腰の痛み、なぜ起きる?

春の陽気が気持ちいい今日この頃(2023年5月)、先日来院された80代女性、Tさんは、月に1度程度の定期的なメンテナンスに来られている方です。いつもは、ゴルフをしたり、ジム通ったりととても80歳を超えている方とは思えない精力的で若々しい方です。ところが、突然、ギックリ腰の様な症状に襲われ、たまらず急患として来られました。お庭の手入れのため、半日中、中腰やウ〇コ座り(ボットン便所での座り方)で草むしりを行ってたとのこと、、、草むしり中は何でもなかったが、次の日から腰の痛みがどんどんひどくなり、腰は伸びない、座位からの立ち上がるのがツラい、座っているのもキツイ、ギクッと痛みが走る、、、などギックリ腰の様な状態になってしまったとのこと。

Tさんのカラダの状態を観察しますと、次のようなことが分かりました。

1⃣ 仰向けになってもらい両股関節部(腸腰筋)を押してみると、硬くシコリのようなコリコリした筋肉がある。いわゆる筋肉が硬結していて筋肉が収縮できない、つまり機能していない状態であった。(下記左側の図)

2⃣ うつ伏せになってもらい、骨盤の状態を観察すると、両仙腸関節がまったく動いていない、可動域がない状態でありました。この仙腸関節は、歩行するときや立ち上がるとき重要な役割を果たす部位であり、骨盤調整するには必ず矯正する部位です。ギックリ腰の大半がこの仙腸関節の可動域がなくなっていることで起きるとも言われています。

3⃣ さらに、腰の骨(腰椎)の4番、5番の可能域もなく、かなり圧迫を受けている状態が観察できました。特に、腰椎4番目の骨の可能域がなくなると、座位での姿勢がキツくなる要因です。さらに、腰椎5番目の動きが悪くなると、歩行がしにくくなり、長時間の歩行ができなくなります。長く歩けず、腰の痛みや足へのしびれなども起きやすくなります。

大きく分けると、この3つがギックリ腰の様な症状の原因であることが分かりました。この仙腸関節や腰の骨(腰椎)が動かなくなる状態のことを、サブラクセーション(背骨の歪みやズレ)と言います。サブラクセーション(背骨のズレや歪み)の詳しい解説はこちらの動画をご視聴ください。分かりやすく解説しています。↓(4分程度)

 

背骨が歪む原因は様々あります。最も一般的な原因は不良姿勢身体的ストレスです。
不良姿勢は、長時間同じ姿勢を続けたり、背中を丸めたり、前かがみになったりすることによって、背骨に負担をかけます。また、携帯電話やパソコンなどのデバイスを使って、首や背中を前かがみにして長時間使用することも、背骨の歪みを引き起こすことがあります。

身体的ストレスは、重い荷物を持ち運んだり、身体を不自然な角度で使ったりすることによって、背骨に負担をかけます。また、スポーツや運動において、不適切な姿勢で行うことによって、背骨に歪みが生じることがあります。その他の原因としては、成長期に姿勢が悪かったこと、骨折や手術などによる背骨の変形、筋肉の弱さや筋肉の不均衡などが挙げられます。

背骨の歪みが継続すると、慢性的な痛みや不快感、運動能力の低下などの問題を引き起こす可能性があります。したがって、適切な姿勢と運動を保つことは、健康的な背骨を維持するために非常に重要なのです。その他、妊娠(妊婦さん)、出産、薬物(一般的な市販薬や様々なお薬も含みます)、環境汚染(大気・水質汚染など)も私たち身体に大きな影響を与え、これも背骨が歪む原因なのです。

草むしりの姿勢は不良姿勢にあたり、この姿勢が長時間続くと、筋肉の硬直、背骨や骨盤のズレにつながり、その後、関節の動きが悪くなると、今回のギックリ腰の様な症状が急に襲ってくるのです。

このような悪い姿勢を長時間行った場合は、カラダをリセットするためにも、運動やストレッチなどをすることをお勧めします。お勧めのストレッチは最後にお伝えいたしますね。

 

施術法とその経過

初診時(1回目)の施術

症状としては、腰が伸びない、腰を反ることが出来ない、座位から立ち上がるときに痛みが強い、腰を横に曲げる(側屈)と痛む、歩くと脇腹(骨盤の上辺り)が痛む、右膝の痛みなどです。

まずは、両股関節の腸腰筋の硬結部(筋肉が硬くなって動かなくなった部位)をゆっくり少しずつ緩めていきました。筋肉の硬結は、強く揉んでも揺さぶっても取れるものではありません。硬くなった硬結部に、親指の先を当てて、その筋肉をゆっくり縮めて伸ばすと繰り返します。2秒で縮めて2秒で戻す。これを2~3回同じ部位を繰り返し、緩めていきます。強く押せば痛みは強烈に出ます。まれに慢性化した硬結は痛みの感覚がマヒしているので痛みは出ませんが、ギックリ腰の様な状態のときは強烈な痛みが出ますので、強く押す行為は危険です。よくギックリ腰の様な状態で、整体を受けに行き揉まれた後、立てなくなり、余計にひどくなったという方々をみてきました。これは治療ではありません、、、

次に、動かなくなった仙腸関節です。ここを調整するだけで、劇的に痛みが減るケースが多いので、この部位を念入りに調整しました。ただ、アジャストメントのような瞬時に行う矯正は、高齢者や今回のギックリ腰の様な状態のカラダには負担が大きいので、ゆっくりと緩めていきました。

施術するまでは、腰が伸びない、腰を反ることが出来ない、座位から立ち上がるときに痛みが強い、腰を横に曲げる(側屈)と痛む、歩くと脇腹(骨盤の上辺り)が痛む、右膝の痛みなど多くの痛みを伴っておりましたが、施術後は、痛みは激減し、歩行するときに脇腹に少し痛みが出る程度まで症状は軽減しました!

Tさん:「助かりました~!どうしようかと思ってました!」
私  :「悪くなったら我慢せず、すぐ来ていただければ悪化する前に回復しますので、すぐ連絡くださいね!集中的に施術した方が早期に治りますので明日また来れますか?」
Tさん:「はい!来ます」

そんな会話をして帰られました。 

当センターの仙腸関節の調整法は気持ちよく、お客様もこの調整が好きな方がたくさんいらっしゃいます。特に高齢のには好評です。当センターの調整法はこちらの動画を参考に見てください。↓(開始22秒~1分38秒までの間)

 

2回目の施術(翌日)

調整してもすぐ戻ってしまう可能性があるため、次の日連続で来院いただきました。昨日よりはかなり容態は良い。腰も伸びるし、反ることもできる。立ち上がりも痛みはない。ただ歩行するときに脇腹に痛みが出る。痛みは残っているが調子は良い、、、という状態でした。歩行するときに脇腹の痛みは、左右の骨盤が動くとき、両脇の筋肉(腹斜筋など)が収縮するために起きると考えられます。ギックリ腰の様な状態を起こすと、腰の周りの筋肉は危険を察知し、動かされることを止めようとします。つまり、腰回りの筋肉を動かないようにして、腰全体を守るのです。筋肉の中には、センサー(筋紡錘)がついていて、ギックリ腰の様な状態にある筋肉にある一定以上の負荷がかかることを見張っていて、センサーが働くと筋肉が収縮して、痛みを出しているのです。これは腰を守る防衛反応なのです。このようなときは無理せずゆっくり歩いたり、腰の捻りを起こさないようにする必要があります。

施術自体は、痛みがかなり減っておりとのことなので、骨盤のアジャストメントを行いました。関節の動きをさらに良くするために、ゆっくりの調整ではなく、瞬時に行う矯正です。カラダには負担なくでき、さらなる回復が見込める状態まで調整できました。Tさん本人の感想も、「やっと本来の生活に戻れそうです」と喜んでおりました。

 

3回目の施術(2日後)

まだ痛みはあるようでした。歩行時の脇腹の痛みと、立ち上がり時の腰の痛みです。普段の生活には使用はない程度まで軽減している状態。もうちょっとで治る兆しだ、、、とおしゃっておりました。2日目の施術同様、戻りのある部位、とくに仙腸関節はアジャストメント(瞬時の矯正)で調整を行いました。帰りには軽快に足取り軽く、歩行時の脇腹の痛みもなくなったうです。この時点で、私の感触では、次回(4回目)の施術で回復するだろと思いました。

 

4回目の施術(5日後)

前回施術から5日経過も痛みはぶり返しておらず、快適な生活に戻っているとのこと。
関節の動きや筋肉の回復が順調に進んでいる証拠です。痛めた関節や筋肉の回復には、血流や神経の流れが必要です。カラダは神経を通して、痛めた部位の状態を脳へ伝え、脳は治すための指令を出します。そのとき、血を送り届けるために血流をアップさせたり、様々なホルモンを出したりを行います。

通常通りの施術を行い今回で集中治療は終了です。次回の予約は1か月後です。

このように神経を通りを良くして、血流の流れを回復させれば、早期に治すことが出来るのです。症状を深刻化させないためにも、背骨の調整を行って、常に神経の流れを良くしておけば、仮に調子が悪くなってもすぐに回復させることが出来るのです。

当センターのお客様は、それを理解している方々が多く、健康管理のために定期メンテナンスとして来院される方々が大半です。つまり、症状がなくても、背骨や骨盤の調整をしにいらっしゃるのです。

 

最後に

急な腰の痛みがあった場合、両腸腰筋が硬くなっているケースが大半です。図のようなストレッチで、太もも前から股関節の前部を伸ばすストレッチをすると、伸びない腰が伸びるようになったり、反れない腰が反れるようになったりします。腸腰筋がゆるむと背骨を強く引っ張っている筋肉がなくなるからです。これでも取れない場合やこの姿勢がキツイ場合は、状態は深刻ですので、背骨や骨盤の調整をすることをお勧めします。

 

オプティマルヘルスセンターは只今(2023年5月現在)、だいぶ空きが出てきました。時間帯によっては数日後でも予約枠が空いております。オプティマルヘルスセンターは基本紹介制の施術院ですが、どうしても近隣に治療院がない、どこ行っても良くならないという方は、下記の予約専用LINE(友だち追加)を登録し、その旨お伝えください。誠心誠意、対応させていただきます。

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